ウォーターサーバーの氷問題。こうすれば解決じゃないの?
編集・監修:iWaterserver
最終更新日:2021.4.05
世間一般でよく言われるのは、ウォーターサーバーやミネラルウォーターで氷を作ったら雑菌が湧いて、氷や冷凍庫内が臭くなったりして不衛生だからダメというもの。
Twitterの口コミでも次のようなトラブル事例が。
冷蔵庫の製氷機に衝撃!水をためる容器にカビが。容器とフィルターを洗って、氷を作り直し。こんなこと初めて。3.11以来ミネラルウォーターで氷を作ってことが原因かも。塩素がカビを抑えていたのか。フィルターも3年に一度は交換が必要らしく、Amazonで2個購入しました。
— suppysuppy (@suppysuppy) August 16, 2011
普通に考えたら冷凍庫は0℃以下だし、そんなに心配しなくても大丈夫なんじゃないかなって思うんですけど、どうやらそう単純なお話でもないようです。
よくあるノーマルな冷蔵庫でウォーターサーバーを作るとくさい氷をつくる原因に。
このページでは、ウォーターサーバーで氷を作ってはいけない理由と、その解決策になるんじゃないかなという提案をしています。
さらっと読める内容だと思うのでぜひ最後までご覧ください。
ウォーターサーバーの水でやってはいけない氷の作り方
水道水の水には塩素(カルキ)が入っているため、雑菌の繁殖を抑え無菌状態で各家庭に届けられます。
塩素の濃度は浄水処理場から家庭の蛇口に届くまでに徐々に薄まり、健康に害のない濃度になりますが、それでも美味しくないと感じる方が多くいるのも事実。
飲み物を美味しくするために、氷にも塩素を使っていないウォーターサーバーの水を使いたいと誰でも考えたことはあると思いますが、どこの冷蔵庫メーカーも自動製氷機で氷を作る場合には、塩素消毒された水道水を推奨しています。
その理由は、
- 自動製氷機内に雑菌が蓄積されやすい
- その結果、においやカビが発生する原因に
- 硬水(ミネラル分が多い)の天然水を使うと、自動製氷機内部のつまりの原因にもなる
というものです。
氷点下なんだから雑菌とかカビは湧かないんじゃないかなと素人ながらには思うのですが、プロの冷蔵庫メーカーがミネラルウォーターはNGと説明しているので、機械の内部での雑菌は厄介な問題なのでしょう。
つまり自動製氷機にカルキが入っていないウォーターサーバーの水を使うのはNGということになります。
各冷蔵庫メーカーの説明によると
*国内大手冷蔵庫メーカーの公式HPからの引用です。
パナソニック |
・塩素消毒された一般の水道水のご使用をおすすめします。一般の水道水以外をご使用の場合は、より念入りなお手入れが必要です。 |
---|---|
シャープ |
・水道水(60℃以下)をおすすめします |
日立 |
・水道水以外の水は塩素殺菌されていないため、給水タンクや浄水フィルターに雑菌が繁殖しやすくなります。3日に一度は給水タンクや浄水フィルターをお手入れしてください。
・ミネラルウォーター(硬度100mg/リットルを超える高いもの)を長期間使用した場合、カルシウムなどのミネラル分が凝固し、それが蓄積されることで故障の原因になる可能性があります。 |
これを見る限り、少しくらいならミネラルウォーターの水を使っても大丈夫に見えますが、その分自動給水タンクやフィルターの手入れをこまめにする必要があります。
プロがわざわざHPに記載して注意喚起していることなので、やはり理由があってのことでしょう。
ウォーターサーバーの水を自動製氷機に使用するのは避けたほうが無難です。
👌簡単安全にウォーターサーバーの水で氷を作る方法
ここまででウォーターサーバーの水で氷を作るのは基本的にはダメという事が分かりました。
一番のネックは自動製氷機の内部に雑菌やミネラル分が蓄積されるという事です。
それでもやはり、透き通った美味しい氷を冷蔵庫で作りたい場合は、製氷皿を別途用意して使うことが手っ取り早い解決策となります。
製氷機なら冷凍庫内部を汚すことなく、カルキの入っていない美味しい氷をつくれます。
お酒やソフトドリンクにおススメの製氷皿
ウィスキーや焼酎におすすめのまんまるな氷が作れる製氷皿はこちら。
家飲みでもバーに行ったようなちょっと贅沢な気分を味わえますね。
ロックグラスにちょうど良い直径5cmの綺麗な丸い氷を作れます。
シャーベットを作って、映え映えのスイーツなんかもこれがあれば簡単に。
こちらはソフトドリンクに使いやすい2.5cmサイズ。
こちらは、まる・ダイヤ・キューブ型の製氷皿がセットになっています。
ハート型のラブリーな製氷皿。
水筒・ペットボトルに便利な製氷皿
粒が1.4cm角ととても小さいので、飲み物が早く冷えて口の小さな水筒にも入れやすい氷が作れます。
柔らかい素材なので出来た氷を取り出しやすい。におい移り防止のための蓋つき。
スティック型(9.5×2×2cm)の氷が作れるので水筒やペットボトルにも入れやすい。
こちらの上のこつぶアイストレイと同じく柔らかい素材で蓋もついています。
上記に取り上げた製氷皿以外にも、たくさんの面白い製氷皿は市販されているのでぜひ検索してみてお気に入りを探してみてください。
検索する際のコツとして、キーワードを「製氷皿」だけでなく、「アイストレー」でも試してみることをおすすめします。
【動画】大きな板氷を作るには、あのキッチン用品を活用
バーテンさんが実践しているのがこの方法。
キッチン用品のタッパーを使ってちょっとしたコツを駆使すれば、買ってきたような透明な板氷を作ることが出来ます。
動画内では包丁を使って氷をダイヤモンド型に整形する様子も紹介されています。
ただし、この氷の作り方だと冷凍庫にかなりの空きスペースがないと出来ないので要注意。
*動画再生で音が出ます。
さいごに
ウォーターサーバーの水を冷凍庫で作ってはダメという理由は、「自動製氷機」の中に雑菌が蓄積されやすい事やミネラル分が詰まりやすい事でした。
基本的に冷蔵庫の自動製氷機能は水道水を使うことを前提として作られているからです。
アルプスや富士山の名水といったミネラルウォーターはもちろん、RO水や浄水器型のウォーターサーバーでもカルキが抜けているため、自動製氷機に使うのはNG。
自動製氷機能は使えなくなりますが、製氷皿を別途用意してミネラルウォーターや浄水を使えば、ウォーターサーバーの水を使って氷を作るのはOKです。
念のため作った氷は早めに使ってしまったほうが良いでしょう。